このような症状が見られる場合、歯周病にかかっている可能性があります。歯周病は痛みなどの目立った症状がないため気づきにくく、進行しやすい病気です。歯ぐきの炎症や出血がみられる方はそのままにせずお早めに治療をお受けください。末期になるまで放置した場合は、歯が抜け落ちてしまうかもしれません……。
進行段階 | 症状 |
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歯肉炎 |
歯ぐきに炎症が起きている状態。歯磨きの際などに出血しやすくなります。 |
軽度歯周炎 |
顎の骨が溶けはじめた状態です。歯ぐきが腫れ、歯磨きの際に出血が見られるだけでなく、冷たい水がしみたり、口臭が出たりします。 |
中等度歯周炎 |
顎の骨が半分くらい溶かされた状態で、歯を指で押すとグラつくようになります。歯ぐきの腫れや出血に加え、歯が浮くような感じがしたり、口臭が強くなったりします。 |
重度歯周炎 |
顎の骨の3分の2以上が溶かされた状態で、歯のグラつきがひどくなります。歯ぐきが下がり歯根が見えてきて、歯と歯ぐきの境目からは膿が出て、口臭がよりきつくなります。この状態を放置すると、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。 |
ポケット検査
歯周病が進行すると、歯と歯の間の溝(歯周ポケット)が深くなっていきます。歯周ポケットにモノサシ状の器具を差し込んで深さを測ることで、歯周病の進行度を確認します。
歯の動揺度検査
ある程度歯周病が進行すると舌や指で歯を押すとグラつくようになります。このグラつき(動揺度)を測ることで、歯周病の進行度をチェックします。
レントゲン検査
レントゲンを使って、顎の骨がどのくらい溶けているのかを確認できます。顎の骨が溶けた量から進行度がわかります。
スケーリング・
ルートプレーニング
スケーラーという器具を使って歯周ポケットからプラークや歯石を除去します。さらに、削った部分をなめらかに仕上げることで、汚れが付着するのを防ぎます。
歯周ポケットそうは術
局所麻酔を行って歯石や膿を歯ぐきとともに除去します。
フラップ手術
歯ぐきを切開して、露出した歯根に付着したプラークや歯石を除去します。
歯周病は進行するとなかなか完治させるのが難しい病気です。進行させないよう、定期的に来院して検診をお受けください。